無痛分娩

無痛分娩のご案内

当院では、 陣痛の痛みを和らげる方法の一つとして無痛分娩を行っております。
産科医・助産師・麻酔科医が協同して安全な無痛分娩を実施できる体制を整えています。

無痛分娩は、予約と同意書が必要です。

  • 無痛分娩の申し込みは妊娠9週以降から妊娠34週までにお願いします。
  • ご希望の方は、産科医師・助産師に無痛分娩の意思をお伝えください。
    無痛分娩申し込み票をお渡しします。
  • 以下の既往歴のある方は無痛分娩ができません。
    ・帝王切開を予定している
    ・血液の固まりにくい病気がある
    ・局所麻酔薬のアレルギーがある方
  • 以下の方は個別の相談が必要になります。
    ・血液を固まりにくくする薬剤を服用、注射している(バイアスピリン、ヘパリン)
    ・背骨が極度に変形している(高度側弯症)、脊椎術後
    ・特別な神経疾患、心疾患がある
    ・子宮の形が通常と異なる方
    ・高度肥満の方
    ・その他の合併症をお持ちの方 など

無痛分娩の実際

無痛分娩の麻酔方法は、硬膜外麻酔を採用しております。硬膜外麻酔とは、腰から針を刺して、硬膜外腔というスペースに細いカテーテルを挿入し、そこから麻酔薬を注入する方法です。(詳細は「無痛分娩のご案内」をお読みください。)

無痛分娩の実際

当院では計画無痛分娩(予め入院日を決めて行う誘発分娩)を行っております。
ただし、可能な限り自然な陣痛発来にも対応しております。

  • 計画無痛分娩について
    妊娠37週以降に妊婦健診で子宮口の開きや児頭の下がり具合を診察し、入院日を決定しております。 原則 医学的適応と子宮頸管熟化のよい(数日以内に分娩が予測される)方となります。
  • 予定外(計画前に自然に陣痛が来た場合)の実施も、可能な限り行っております。
    しかし、安全に麻酔を行えないと判断した場合は対応できないことをご了承ください。
    (特に夜間・休日)

無痛分娩実施体制

  • 施設管理責任者:副院長/産婦人科部長 梅澤 聡(日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医)
  • 無痛分娩管理責任者:麻酔科部長 南 浩太郎(日本麻酔科学会専門医・指導医)
  • 麻酔担当医師:
    日本産科婦人科学会専門医 常勤医9名
    日本麻酔科学会専門医・指導医 1名(産婦人科所属 非常勤)
    麻酔科所属の常勤医14名
  • 産科担当医師:産婦人科所属の常勤医20名
  • 院内無痛分娩ワーキンググループ:有
  • 無痛分娩の説明・同意書:有
  • 無痛分娩の標準的方法:有
  • 分娩に関連した急変時の体制
    産婦人科・新生児科・麻酔科・救命救急センターが連携し、緊急帝王切開術および母体急変時対応を行っております
  • 危機対応シミュレーションの実施歴
    超緊急帝王切開術シミュレーション(年2回)ショートシュミレーション(年10回)
    母体急変時シミュレーション(緊急輸血 年1回、血管内治療(IVR) 年1回)

無痛分娩診療実績(更新日:2024年4月12日)

診療実績(年度) 2020年 2021年 2022年 2023年
無痛分娩件数 52 242 219 234
無痛分娩のうち経腟分娩数 44 221 200 212
無痛分娩のうち帝王切開術数 8 21 19 22
総分娩数 975 1160 1209 1055

2020年度:2020年4月1日-2021年3月31日 / 2021年度:2021年4月1日-2022年3月31日 / 2022年度:2022年4月1日-2023年3月31日 / 2023年度:2023年4月1日-2024年3月31日